クレジットカードの審査基準-スコアリングシステム

クレジットカードの申込者に対して、カード会社はその人の「属性」と「クレジットヒストリー」の2点について調査し、カード発行の可否を審査します。属性とは、年収、職業、勤務先および勤続年数、住居および居住年数、家族構成などと、それらによって総合的に判断できる社会的地位のことです。クレジットヒストリーとは、クレジットカードの利用履歴のことで、専門機関を通じてカード会社間で共有しています。

一見してむずかしい審査のように見えますが、実際の審査はかなり機械的な作業であり、「スコアリングシステム」という採点方法で信用度をはじき出しています。

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スコアリングシステムによる審査は、たくさんの審査項目について一つひとつ採点し、基本的に、その合計点が基準点に達していればカードを発行するというものです。ただし、各審査項目の評価基準の中には、カード会社独特の評価の仕方が見受けられます。たとえば、職業と勤務先については、高収入で安定した職種(医師、弁護士、公務員など)がやはりもっとも高い評価を与えられています。しかし、中小企業の社員と自営業者とを比べて見た場合、中小企業の社員の方が高く評価されます。それは、中小企業なら電話帳やデータバンクで会社の存在と経営状態が簡単に確認でき、社員の在籍も電話で確認できるのに対し、自営業者は申込書に書かれた年収などについて裏付けが取りにくいからです。たとえ高収益を上げている店舗のオーナーであっても、安定性(あるいは安全性)という点では劣ると見なされています。

この安定性という面を、カード会社はもっとも重視しています。たとえば、雇用形態についても、正社員であれば問題はありませんが、契約・派遣社員やアルバイトは、特に銀行系カードなどでは審査にパスすることはむずかしいようです。勤続年数や居住年数についても、1ヶ所に長く勤務し、長く住んでいる人が高く評価されます。また、クレジットヒストリーも非常に重視され、長年にわたって無事故無違反の人は高く評価される反面、事故情報(3ヶ月以上の延滞)がある人などは二度とカードを作れません。このようなカード会社の審査基準を要約して言えば、例外はありますが、一定レベル以上の安定した収入があって、確実に支払いを続けてくれる人を歓迎するということです。

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